プラチナの買取パターン
「アイデンティティ」や「ビジュアルコミュニケーション」というC1本来の意味は、日本人の実感としては理解されず、ほとんどはロゴを作り変えるという意味で捉え、キャッチコピーやスローガンを作るといったところにその予算や労力が割かれました。
その後、2002年から2003年頃、先端技術を扱う上場企業などはIT技術の進化とともに電子データ化や企業情報のホームページ移行が進みました。
この時、今まで紙媒体中心で作られてきたVI(ビジュアルアイデンティティ)を、デジタルメディアに適正化した企業もありましたが、当時すでにバブル期の悪影響を受けて、IT関連だけの設備投資で精一杯という企業の多くは、以前、手間暇かけて作ってしまった会社案内などについて「改訂」という一時しのぎの技でやり過ごしていたように思います。
この会社も、問題はデータが古いということだけではなくデザインにあり、課長さんもデザインは難しく、会長ゆかりのところに一式任せっぱなしだったことが良くなかったと反省していました。
そして「最近はね、あれだよね。
お洒落じゃないと若い人も寄り付かないんだろうけど、なかなか、これが大変なんですよ。
システムには元々予算を組む習慣があるけど、デザインにお金を掛けるって、そんな贅沢な浮いているお金はないんですよ」とおっしゃっていましたが、その立場はよく分かります。
でも、今のこの状態はすでに坂道を転げ落ちているようなもので、お金とか、時間とか、信用とか人気などいろんなものを、日々失っているんです。
こういうケースは非常に多く、この会社だけじゃありません。
なぜなら当時は、日本全体がそこはどうでもいいというような雰囲気にのまれていたからです。
いずれにせよ急がないと、このまま放っておくのはとても危険な状況であり、AやGが一般の人に広く浸透したことによって、デザイン戦略がグローバルなビジネスに欠かせないということをリアルな感覚として認識したという方は多いと聞きます。
実際のところ、もしA社の商品があのようにあか抜けたデザインでなかったら、どうだったでしょう。
個人、企業に関わらずビジネスを今以上に向上させたいのであれば、広報宣伝とは違う、商品開発やマーケティングと同じ意味合いでのデザイン戦略が必須です。
そしてそれは消費者の認識において、ものの価値やスペックとほぼ同等の意味を持ちます。
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